リンパ浮腫外来
リンパ浮腫外来および日帰り手術をはじめました。お気軽にご相談ください。
「リンパ浮腫」とは、腕や足のリンパ液がリンパ管に回収されずに溜まってしまうことで生じる「浮腫=むくみ」で、仕事終わりの足のむくみなど静脈鬱滞からくる単純な「浮腫=むくみ」とは異なります。進行具合により様々な症状を呈します。
リンパ浮腫の中で最も多く見られるのが、がん治療後の「二次性リンパ浮腫」です。乳がんの手術後の手や腕の”むくみ”、子宮がんや卵巣がんの手術後の足や太もも・ふくらはぎの”むくみ”、が代表的なものです。
がん治療後の「リンパ浮腫」は進行する傾向がありますが、早期診断・早期治療により、元通りの生活を継続することが期待できます。たとえ発症して時間が経っていても、従来の保存的治療に外科治療を組み合わせることで、症状の軽減や日常生活のQOL向上を期待することができます。
がんの治療後に上肢や下肢のむくみや痛み、しびれ、違和感がありましたら、早めの受診をお勧めいたします。
治療の流れ
- 1. ご予約
- お電話で初診日をご予約ください。(078-321-3412)
- 2. 受診1回目
- 問診、診察で病状の評価・診断を行います。ストッキング・スリーブ着用の指導を行います。健康保険証をお持ちください。
- 3. 受診2回目
- 治療方針の決定を行います。リンパ管静脈吻合の適応がある場合は、手術に関するご説明、採血を行います。
- 4. 手術(リンパ管静脈吻合術)
- 術前にICGリンパ管造影検査、超音波検査を行います。局所麻酔で手術(2~3時間)
を行います。手術後は包帯またはストッキングを履いていただき、歩いて帰宅できます。安静は特に必要ありません。
- 5. 手術翌日または翌々日
- きずの状態を診察します。
- 6. 手術後1~3週間
- きずの状態を診察します。
- 7. 手術後1~6ヶ月
- リンパ浮腫の状態を診察します。必要時、追加の手術も検討します。