リンパ浮腫の症状
最初は症状が出にくいことも多いのですが、基本的には進行性であり、放置すると蜂窩織炎や象皮症の原因となります。
ごく早期には発症に気付きにくく、自覚はあったとしても患肢の違和感やだるさ、また、むくみも多くは日中のみで起床時には改善している程度のものです。
進行すると、さらにリンパ還流が悪くなり、指で押すと痕が残る(圧痕)むくみが出てき、皮膚も固く変化し、腕や足の太さの左右差が明らかになってきます。リンパ還流が悪くなると、細菌感染に弱くなり、患肢の赤みや熱感や全身の高熱を伴う”蜂窩織炎”をおこすことも珍しくありません。
放置してさらに重症化すると、皮膚の表面がゴワゴワになる”象皮症”という状態になり、易感染性はさらにすすみ、蜂窩織炎から細菌感染が全身に波及する”敗血症”になる可能性さえ出てきます。これは、危険でしばしば致死的です。
リンパ浮腫の発症時期や進行のスピードは、各個人によってそれぞれ違います。
また、症状がはっきりとしていない(患肢が太くなっていない)時点から発症していることも少なくありません。よって、早めの検査、定期的な診察が重要になるのです。